2020『アートの射程』〔ソーシャルディスタンス〕

2020

会場風景


《アートの射程ーソーシャルディスタンス》展[トライアルバージョン]
Art Range-Social Distance  [Trial version]
文化庁「文化芸術活動の継続支援事業」

【会期】2020年10月9日~25日(*会期延長)
【会場】2階の部屋[Alternative Space]、星星峡、とりときギャラリー、ファンテール・カフェ
【参加作家】ダムス・ヴァース、中島仁司、フアン・カルロス・ピント、マット・シェーファー、村井旬
《アートの射程》フライヤー
アートの射程 - ソーシャルディスタンス
文化庁「文化芸術活動の継続支援事業」

○開催主旨
 社会全体が美術・芸術を鑑賞する場所を一時的に失ったいま、我々表現者はアートの射程距離を社会との接点を確保しつつ、新型ウィルスには感染しないポジションにまで押し上げる為の原動力の源になれるのではないでしょうか。本展示はニューノーマル社会に相応しいアートの社会的価値を探り出し、市民の豊かな生活に貢献すことです。鑑賞を通して多様な表現と出会えるテーマ《アートの射程ーソーシャルディスタンス》を設定しました。自粛によって離れてしまった社会とアートの関係を取り戻す為にも、多くの人達にアートの社会的意義について考えてもらう機会を増やしていくものです。

〇あいさつ
 鑑賞を通して多様な表現と出会えるテーマ 《アートの射程ーソーシャルディスタンス》 の展示を企画しました。府中市内のカフェ・ギャラリー3箇所をリレー形式にて開催し、自粛によって離れてしまった社会とアートの関係を取り戻す為にも多くの人たちにアートの社会的意義について考えてもらう機会を増やしていくものです。

 新型コロナウィルスによって近視眼的になりがちな今グローバルな視点を取り入れる為にアメリカ人2名(八王子市在住、カリフォルニア州在住)、メキシコ人1名(世田谷区在住)と2名の府中市在住アーティストによる作品を展示します。関連企画として、会期中に美術館学芸員(府中市美術館)へのインタビュー、最終日には音楽ライブを行います。

 今回様々な人たちの協力を得る機会となりました。アートの射程距離を伸ばし、社会との接点を確保できるポジションにまで押し上げる、その為の原動力となることを期待しています。

村井 旬(美術家)

○作者略歴

『この場から空を見る/Look at the sky from here』2019年, 32×18φcm インクジェットプリント

村井旬/Murai Jun(美術家・府中市在住)


1971年 東京都出身、1997年 テンプル大学アメリカ研究学科卒業、【主な展示】2016年 「ますいい建築圏」 川口市アートギャラリーアトリア (川口市/埼玉)、2017年 「Art Viewing OME」青梅市立美術館、2018年 「ディベータブル」展 2019年 「村井旬写真展」百笑ギャラリー (相模原市/神奈川) 「平面の彼方#2」 2階の部屋・珈琲焙煎舎オルタナティブスペース(府中市/東京)2019年「GENZAI Now and Here」 2階の部屋・珈琲焙煎舎オルタナティブスペース(府中市/東京)【アートディレクション・ワークショップ】2009~2015アートプログラムアートプログラム青梅実行委員会事務局。2006年 「ワークショップ写真で発見!」(府中市美術館)他多数。
ウェブサイト:www.muraijun.com

「アートの射程」

発表する作品は距離をテーマとして作品を制作しました。
この作品は「光」を記録し1箇所に集めて展示しています。展示期間中は3つの会場でそれぞれ展示が開催されました。私は開催前に展示会場で「現場の光」の撮影を行い、アトリエで現像を行いました。

ギャラリーの入っているビルの屋上にある庭園で撮影した写真と鑑賞者の目線よりも高いところに配置してあります。

写真とは借景ですが、鑑賞者の目線の高さに合わせる足ともにはモンステラ撮影した写真をアクリル製キューブの中に曲げ入れて展示してあります。写真を変形させることで、鑑賞者に実物同様に様々な角度から写真越しに過去の現実へ戻るだけではなく、、実物の植物と同様に、をそれを一度プリント用紙にプリントアウトし、「現場の光」を反射させてそれをもう一度撮影しています。

私はコロナ禍、移動することを極端に制限し一日の長い時間を同じ場所で過ごすしかありませんでした。私の物理的環境は毎日同じでしたが、距離考えていました。肉眼では捉えることは出来ないミクロの世界のウィルスから身を守るために距離を離すとうい事ばかり気にしながら生活をしていました。

目には見えないけれど、いた。について想像してしまった。
距離の要素や質感をカメラを使って見つけます。見えない現実を目の前にすると、間接的に
して生活をという鑑賞者の目の前にある見えない現実を写真をつかって視覚化させることで作品を作り上げています。

写真印画紙の上に映し出されているものは現実を切り取ったものです。そこに私は
によって、現実を捉え直すことに繋がると思っています。

今回は会期中に異なる3会場を使って作品を展示した。
作品を作る上でも、3会場で作品を撮影を行った。
『無題』2020年,デジタルプリント,60x60cm

アダムス·ヴァール/Adams Verl(東京都立大准教授/写真家・八王子市在住)

1971年 アメリカ出身 ユタ大学大学院建築学科修了、2013年-首都大学東京准教授、 【主な展示】 2016年-現在 招待 「Architecture, Light + Space」 ユタ大学、アメリカ 2014年-2016年 招待 「Reflected Light」 814ギャラリー、ソレトレイク、アメリカ 2012年-2013年 Juried 「Light, Color & Space」 ソレトレイク市立図書館、アメリカ 主な受賞 2018年 エディターズ ピック 「Faces of Life」 Life Framer Photography賞 2018年 Honorable Mention 「After Dark」 Life Framer Photography賞

『カナリヤ/Canary』2020,デジタルプリント, 20.32×25.4cm

中島 仁司/Nakajima Hitoshi(アーティスト・府中市在住)

1977年神奈川県出身、1999年東京綜合写真専門学校卒業。2003年オハイオ州写真研究所卒業。【主な展示】2015年、2016年“中島仁司写真展”府中市美術館市民ギャラリー、東京。2017年地域美術主催写真展“復興への道2−中島仁司の連続写真が語るもの”府中市美術館市民ギャラリー、東京。2018年地域美術主催写真展“復興への道2−中島仁司の連続写真が語るもの”府中市美術館市民ギャラリー、東京。2018年“星を数えて”星星峡ギャラリー、東京。2019年“いとあはれ”星星峡ギャラリー、東京。【受賞歴】2005三木淳奨励賞ニコン、2008東京ワンダーウォール
ウェブサイト: https://hn14hp.wixsite.com/n14p?fbclid=IwAR20eL4TFvDe8LIAR1NsYKZSxmLNSfuQvOxvbYRu4vRipnrLmQMd9fIIHJA

『Away from the Black Hills』2019年, 銀塩写真,23.8×15.24cm

マット·シェーファー/Matt Schaefer (写真家・カリフォルニア州・サンフランシスコ在住)

バージニア工科大学修士課程卒業 【主な展示】2020年「Members’ Juried Exhibition」アートフォトセンター、カーメル、カルフォルニア、2019年、2018年「Annual Photo Exhibit」ハーベイミルク・フォトセンター、サンフランシスコ。2016年「Temple University Japan Art & Photography Group Exhibition」デザインフェスタギャラリー、東京。
ウェブサイト:matt@situatedbit.com

『時代/Jidai』2017,Epson Velvet Fine Art paper, 32.9×48.3cm

フアン·カルロス·ピント/Juan Carlos Pinto(写真家・世田谷区在住)

1980年 メキシコ、サカテカス州生まれ。メキシコ国立自治大学大学院スペイン文学修士号取得。テンプル大学ジャパンキャンパスのアートとデジタル写真コース(I~III)修了。【主な展示】2017年個展「光の孤独な軌跡」2018年個展「Los rastros solitarios de la luz」メキシコ、サカテカス市文化センター。【受賞歴】2017年メキシコ雑誌Cuartoscuro主催メキシコ国内写真コンクール「El tiempo」審査員特別賞、英国のMonoVisions Photography Awards写真コンテスト佳作入賞。2018年エプソン「meet up! selection」優秀賞、「全日本写真展2018」東京都優秀賞。【掲載】Cuartoscuro(メキシコ)、Metropolis(日本)、東京新聞(日本)、El Sol de Zacatecas(メキシコ)、La Jornada Zacatecas(メキシコ)など。

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関連企画−1.

関連企画ー音楽ライブ

日時:10月25日(日) 開場13:30/開演14:00
会場:2階の部屋(オルタナティブスペース・珈琲焙煎舎)
料金:1000円+1ドリンク
出演:OraNoa(シンガーソングライター)

【出演】OraNoa/オラノア

(北海道出身・東京在住)シンガーソングライター【おもな活動歴】:2000年ごろから活動。2002年からは毎年「桜ツアー」と称し、桜の時期に縁のある全国のカフェやギャラリーなどでギター弾き語りやリコーダー、ティンホイッスルなどでライヴを行っている。そのほかQuinka,with a Yawn、渚十吾などのライヴサポートも行っている。Webサイト:https://oranoa.jimdofree.com/

関連企画−2.

関連企画:コラボレーションメニュー

販売期間:2020年10月9日~10月25日
販売店:珈琲焙煎舎、星星峡、ファンテイル・カフェ(fantail cafe)
・ホットコーヒー『射程ブレンド』
・フレッシュオレンジとオレンジソースのクレープ
・5種ソースのクランペット

3つの会場では『アートの射程—ソーシャルディスタンス』展の会期に合わせて、様々なコラボレーションメニューが展開されます。メニューはオリジナルブレンドコーヒーやスイーツを販売。

珈琲焙煎舎
『珈琲の射程ーソーシャルディスタンス』(展覧会スペシャルブレンド No.5)

商品名:『珈琲の射程ーソーシャルディスタンス』
販売期間:2020年10月9日~10月25日
販売:珈琲焙煎舎
・ホットコーヒー「珈琲の射程ーソーシャルディスタンス」600円(税込み)
・ドリップバック「珈琲の射程ーソーシャルディスタンス・ドリップバック」6ヶ入 1,000円(税込み)

星星峡

販売:星星峡
商品名:5種フルーツのミルクレープ
価格:700円

ファンテイル・カフェ(fantail cafe)

商品名:クランペット(ニュージーのパンケーキのようなも)
販売会期:2020年10月9日~10月25日
販売:ファンテイル・カフェ
価格:700円

*ご来場される方へのお願い
新型コロナウィルス感染予防および拡大防止のためご協力をお願いしています。
・マスクの着用、手指消毒。
・周囲の方との距離をとってご覧いただくこと。
・混雑時の入場制限を実施する場合があります。
*本展示は「新型コロナウイルス感染症対策の基本的対処方針」を参考にして行っています。