あいちトリエンナーレ

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あいちトリエンナーレの開催日が近づいてきた。初日は8月11日からの74日間で、10月23日に終わる。テーマは、「虹のキャラヴァンサライ 創造する人間の旅 Homo Faber: A Rainbow Caravan」そして、芸術監督は、港千尋である。港氏と言えば、52回ヴェネチア・ビエンナーレ国際美術展コミッショナーとなり、岡部昌生を招聘した方でもある。いま、公式ウェブサイトをみました。規模の大きさに驚き。会場の数も多いので、どこかで全体像をまとめたものを見なくては把握しきれない量です。
どうやってまとめるのか、不眠不休・・・・想像が出来ません。ニュースページを見ると、6月7日に「「あいちトリエンナーレ2016」アーティストガイド印刷業務の受託者を募集します」。6月15日には、「「アート」と「まち」を旅(キャラヴァン)、あいちトリエンナーレ2016 公式ガイドブックを発売します!」発売は、7月15日(金)ですって。出版元ぴあ株式会社。校正する時間がどれくらいあるのか、その辺りはプロフェッショナルにお任せするのでしょう。第2回のあいちトリエンナーレは五十嵐太郎氏でしたので、なんだか大きく反対側へ振り切った内容になりそうな予感です。

音楽:2016年度 武満徹作曲賞 受賞者決定!

先月末に東京のオペラシティーコンサートホールで、武満徹作曲賞受賞者を決める公開審査コンサートが開かれた。僕が個人的に武満徹が好きなので、毎年この賞は気にはしている。一柳慧の講評を読みたい方は、こちらへ(審査員講評

2016年度『武満徹作曲賞本戦演奏会』公式サイトの審査員:一柳慧、指揮:川瀬賢太郎、東京フィルハーモニー交響楽団

【受賞者】

  • 第1位 ミヒャエル・ゼルテンライク(イスラエル) ARCHETYPE (賞金80万円) http://www.michaelseltenreich.com
  • 第1位 茂木宏文(日本) 不思議な言葉でお話しましょ! (賞金80万円)
  • 第2位 パク・ミョンフン(韓国) triple sensibilities (賞金70万円)
  • 第2位 中村ありす(日本) Nacres (賞金70万円)

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左より、中村ありす、ミヒャエル・ゼルテンライク、一柳 慧、茂木宏文、パク・ミョンフンの各氏
photo © 大窪道治

LVMH Prize for Young Designers

先日からのファッションデザイナーの動向がどうなっているのか。新鮮な所だと、昨日に以下の若手ファッションデザイナー育成目的の賞の受賞者が発表された。WALES BONNER(公式サイト)のグレース・ウェールズ・ボナー氏は、イギリス生まれの25才。あのセント・マーチン美術学校を2014年に卒業している。卒業制作のコレクションも賞を受賞し、V&Aで開催されたファンションショーにも招待デザイナーとして参加している。卒業から僅か2年でこの栄冠を手に入れたことはまさに驚愕。これから世界のファッション業界の目が彼女を追い掛けることになるのだろうか。25才で男物のロングコートにスーツ、そして縫いにくそうな素材をつかったシャツ、レザージャケットや鮮やかな柄のブラウスなどなど。をそんな世界のトップクラスの中で、落合氏もファイナリストに入っていたのだから注目されないわけはないだろう。

ルイ・ヴィトン財団 第3回 LVMH Prize for Young Designers公式サイト
若手ファッションクリエーターの育成・支援を目的としたファッションコンテスト。
賞金30万ユーロ(約3570万円)、そしてLVMHモエ ヘネシー・ルイ ヴィトンによる1年間の指導を受けることができる。

優勝者
WALES BONNER(公式サイト
グレース・ウェールズ・ボナー

ファセッタズム公式サイト
落合宏理(ひろみち)(38)が最終選考まで残っていた。

ファッションは今どこへ

今年は、例年以上にファッションにまつわる展示が東京都内だけでも数多く開催されている様な気がしている。僕が実際に見に行ったのは僅かに2つ。『LABYRINTH OF UNDERCOVER “25 year retrospective”』会場は東京オペラシティーアートギャラリー、もうひとつは、『ヨーロピアン・モード』会場は文化服服飾博物館

ファッションの産業としての一面を見ると、若手日本人(日本在住)のファンションデザイナー達の作る服はどのような方法で、彼らの作る服が欲しいという人達の所へ届いているのか少し気になっていた。

東京人のファッションはお洒落だと言われている。この様な言葉は今でもよく耳にする。一方では、洋服が売れない、ファッション雑誌が休刊していく。UNIQLOの1人勝ちとも言われている。つまり、洋服の消費は落ち込んでいることは事実なのだろう。僕が興味ある所は、消費側の動向ではなく、もっと川上のデザイナーとその環境についてです。

日本ファッションウィーク(公式ウェブサイト)よりも、東京ガールズコレクション(公式ウェブサイト)の情報が飛び交っているこの状況は、ファッションデザイナーが目ざしている洒落な街に近づいているのか。最近気になる記事を読んだ。賞やプロジェクト、私塾などで若手日本人ファッションデザイナーをこれまで育成し、最近蒔いたタネに花が咲き始めているということが書いてあった。

数ヶ月後に、芸術文化振興基金にアートプログラム青梅のことが書かれることになる。何処も同じで、書く前からエンディングは決まっていて、いい所を見て、内容に沿った事実を集めて書き上げる。そんななか、批評性のある記事に出会うと、読む方も真剣にもなる。この日本のファションデザイナー文化がこれから先どうなっていくのか興味を持ってみていきたい。(これ、ファションと洋服とは、アートと美術どっちなの論争に似ている気がしてきた。)
第11回「東京発 日本ファッション・ウィークに3つの提言が書いてあって、視点が産業と文化の2つの側面に触れられているので以下に抜粋させてもらいました。

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第11回「東京発 日本ファッション・ウィーク」 東京発 日本ファッション・ウィーク」は、ファッション・ビジネスの国際競争力強化を図るため、 わが国の高品質・高感度な繊維素材やファッションのクリエーションを世界に向けて効果的に発信し、 官民一体で東京にファッションの発信拠点を整備する取り組みです。

JFW in Tokyoは、ファッション・ビジネスの拠点としての東京の機能を以下の三つの観点から高めることを目指します。

世界に向けた新人デザイナーの登竜門に ―バイヤーを呼ぶ力のあるクリエーターを終結

アジア市場に関心のある世界の新人デザイナーに、東京で腕を試す機会を提供する体制を整えていきます。

「創」(デザイナー)、「匠」(製造事業者)、「商」(アパレル・小売)の連携の起点に ―展示会の併催により、実質的な商談の場を提供

デザイナー、産地企業、アパレル・流通に、質の高い新たな出会いを得られる機会を提供するよう、運営の仕組みを絶えず改善していきます。

東京をもっとおしゃれで楽しい街に ―生活文化への広がりを持ち、「街の顔」を作る

衣料品のみならず、インテリアなど生活空間のデザインにかかわるビジネスが新たな商機を見出せるような広がりを追求するとともに、 東京が、そこに住み、働くことがもっと楽しくなる、おしゃれな街になるような刺激を与えることを志します。

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『LABYRINTH OF UNDERCOVER “25 year retrospective”』
展覧会について(抜粋)
UNDERCOVERは1990年、高橋盾がまだ文化服装学院アパレルデザイン科に在学していたときに立ち上げられました。東京のストリート感覚を反映した独自の作風は、たちまち熱狂的なファンを獲得し、いわゆる裏原系ブランドの代表としてブームを巻き起こしました。2003春夏以降はパリコレクションで発表をつづけ、世界的に注目を集めるブランドとして飛躍を遂げて、現在に至っています。
本展は、初期から最新作までのコレクションルック約100点を中心に、さまざまなアイテムによって、UNDERCOVERの25年間を振り返ります。たえず進化し、疾走しつづけてきた25年の歩みが凝縮された展示はファンならずとも必見です。

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2006-2007 A/W “GURUGURU”
photo by Mamoru Miyazawa

『ヨーロピアン・モード』
展覧会について(抜粋)
宮廷が優雅な流行を生み出した18世紀のロココ時代から、産業の発達や社会の成熟とともに変化する19世紀のドレス、若者や大衆が多様なスタイルを流行させた20世紀末まで、ヨーロッパを発信元とする約250年の女性モードの変遷を、その社会背景とともに紹介します。また、特集として20世紀を代表するデザイナー、イヴ・サン=ローランを取り上げます。ディオールの後継者としてデビューした1958年から、活動的で新しい女性の美を打ち出した60年代、現代的なエレガンスを追求した80年代までを振り返ります。NewImage


カラコ、ペティコート 1760-70年代 c文化服装服飾博物館

フォトフェス no.4:WONDERS OF THE WORLD

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ランドスケープフォトグラフィーの写真展はたくさんあるのですが、『WONDERS OF THE WORLD』は僕の好みの作家の集め方です。内容は9名の作家が集められています。ウェブサイトの出来がイマイチなので、欲しい情報が集めることができませんでした。これ程集めにくいサイトも最近では珍しい・・・・。想像ですが、多分かなりおっとりとしたゆるい組織の方々によって運営されているのではないでしょうか。のんびりだから、長く続いているということもよくあることです。

参加作家がどんな作品を普段作っているのか、とても興味が湧いています。ググってみてみるのもいいでしょう。

追加情報
公式フェイスブックページがあります。

タイトル
WONDERS OF THE WORLD

WONDERS OF THE WORLD brings together nine international positions in contemporary landscape photography. The different viewpoints show the impact that man has on nature and alternatively how nature’s beauty remains an evocative, sometimes provocative constant. Addressing how man deals with energy, resources and waste as well as our responsibilities toward the environment and global warming, the artists document changes and destruction of landscape, which reveal the obvious and the hidden beauty of nature. The fragility of nature is visualized as well as the threats to it.

参加作家

  • Olaf Otto Becker
  • Alejandro Durán
  • Geir and Kate Jordahl
  • Matthias Jung
  • Janelle Lynch
  • Jamey Stillings
  • Han Sungpil
  • Brad Temkin
  • Federico Winer
  • 公式ウェブサイト WONDERS OF THE WORLD (Eng)
  • 会場:Fotografie Forum Frankfurt (ドイツ・フランクフルト)
  • GoogleMap:Here
  • 料金:大人6ユーロ
  • 会期:2016年6月17日〜9月11日
  • 発想と技術と

    最近、はじめから写真の基礎から学ぶことを行っています。例えば、前回の展示で初めて全ての作品撮影をNikonD800で行いました。それまでは、大抵は大きいものはマミヤ7で撮影をして、自分で現像したフィルムをスキャナーでデジタル化してから、大判のインクジェットプリンターで出力をしていました。

    僕はフィルムとデジタルの両方を共に使っているという、比較的珍しい制作パターンを選んでいる写真作家だと思います。デジタルカメラで撮影し、まるでフィルムで撮影したかのような粒子感をインクジェットプリンターの用紙の上に再現している写真家の人達が大半を占める世界が光学メーカーのターゲット世界だとすると、僕がやりたいことは、写真の高再現能力を最大限に使った画面作りとは違います。自分の作品にあまり大袈裟な味付けをしていないので、一目見ただけでは、Photoshopでバランスを整えた程度だと感じるかもしれません。しかし、何処までが写真なのか?というギリギリのエッジの上を歩いて行きたいと思っています。

    Photoshopの技術指導本や、動画、またはブログなどを利用して学んでいる
    と、技術だけではなくてデジタル写真の仕組みの基礎が徐々に理解できることが新しい発見です。フィルムの時には、露出計で測って絞りとシャッタースピードを合わせて撮影をして、撮済みフィルムを現像液の入った現像タンクの中に入れて、適切な液温度と、攪拌スピードでフィルムを現像していました。しかし、デジタル一眼レフカメラでは、銀塩の化学の時代とは違って、全てが明るいモニター上で行われます。もう現像液pH値や、温度管理、攪拌回数、現像時間など覚えている必要はないんです。デジタルフィルム現像をMacを使って行うことで、全ての工程が可視化されます。データーも以前よりも取りやすくなっています。昔は、ノートにシャッタースピードど絞り値を書いたりしていました。いまは画像データーに紐付いて、シャッタースピード、絞り値だけではなく、カメラボディー、使用レンズ、撮影時間、などなどありとあらゆる細かなデーターが保存されています。

    同じ場面を撮影することが出来ないという、物理的な制限はあるものの、撮影以降の作業がデジタルになったことで、何度でも、納得いくまで作業が出来るようになったお陰で、作業プロセスの再現性は格段に上がったはずです。ですから、世界の写真技術平均値は以前よりも上がりました。新しい技術、高度な技術が僕にしてくれることはなんなのか。操作する側も、適切な判断の上でその技術を選ばないと、技術がもたらしてくれるはずのメリットを手に入れられないことは良くある話しですね。

    最近注目さているドローン撮影であれば、技術が新しい映像に直結しているので、操作とうい新しい技術を習得することが、ある意味ゴールと言えます。しかし、僕の狙いは写真のボーダーラインの上を歩く事です。なので、発想の泉を常に探しています。新しい技術を習得している最中に発想が生まれてきたらいいのですが・・・。今までの経験からすると、全然関係のないことを考えていたり、読んでいたり、人と話をしていたりする中から生まれて来ています。発想力があっても、それを支えるのは技術だということが今回は言いたかっただけです。

    気になる人ー須藤元気

    須藤元気を知ったのは桜庭和志など格闘家がマスメディアに取りあげられていた2000年を少し過ぎた頃だったと思う。今でも僕は自分の気になる人を見つけたら、その人の著書を探し出して読むようにしてきている。須藤元気も元格闘家、現作家としていまでは13冊も出版している。僕が読んだのは『幸福論』著者:須藤元気だった。四国お遍路の旅の本も読むのが好きなので、まさにうってつけの一冊だった。

    本を読み終わって感じた須藤氏のストロングポイントは、通常はコンプレックスや、弱点を自分の内から見つけ出しブレーキを掛けて止めてしまうところを、ゴールまでのルートと、途中の中継地点を描けるところだ。格闘家として、逆輸入することでデビューを華々しいものにするところも、彼の戦略が伺える。拓殖大学のレスリング部の監督に就任が決まったときには、その人選にとても驚いたが期待も膨らんだ。翌年に最優秀監督賞を受賞したのことには更に大きな驚きだった。レスリング部の監督を引き受けたのも、彼なりの勝算があったのだろうか。選手が勝つことができたのにも、高い分析力と実行力があったからだと思う。個人的には、試合までの期間の練習メニューの作り方には興味がある。

    World Orderというダンスユニットもいまや須藤元気のなかでは大きな割合を占めていそうだ。僕はこの活動をYouTubeで初めて見たときに、音楽ではなくダンスに舞台を移したのはどういう訳だったのか。やはり、格闘技のように身体で表現することが性に合っていたのかもしれない。しかし、そのメッセージ性は多くの人たちに伝播し、またたく間に広まっていった。須藤元気の行動力と判断力はホントに魅力的だ。

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    『幸福論』須藤元気(著)

    日本の注目写真家ー二つのリストより

     先日、東京都写真美術館のリニューアルオープンのウェブサイトを見ていたら、『日本の新進作家』シリーズ第13回の作家のリストが発表されていたのを知りましたので、下記に引用しておきます。また、その更に下段ののリストは、2016年木村伊兵衛賞ノミーネト作家のリストです。最近は、どんな作家の写真、展覧会に興味が集まっているのでしょうか。

    <以下抜粋>
    東京都写真美術館は、写真・映像の可能性に挑戦する創造的精 神を支援し、将来性のある作家を発掘し、新しい創造活動の場となるよう、様々な事業を展開しています。その中核となるのが、毎回異 なるテーマで開催している「日本の新進作家」展です。

    • 小島康敬
    • 佐藤信太郎
    • 田代一倫
    • 中藤毅彦
    • 野村恵子
    • 元 田敬三

    第41回木村伊兵衛写真賞の候補者

    • 新井卓『MONUMENTS』(フォト・ギャラリー・インターナショナル)
    • 薄井一議『Showa 92』(Zen Foto Gallery)
    • 奥山由之『BACON ICE CREAM』(PARCO出版)
    • 仲田絵美『よすが』(赤々舎)
    • 西野荘平『東京』(アマナ)、写真展「Action Drawing:Diorama Maps and Ne Work」(IMA gallery)
    • 春木麻衣子写真展「みることについての展開図」(写真の町東川賞受賞作家展)
    • 水谷吉法『YUSURIKA』(アマナ)
    • 横田大輔『垂乳根』(Session Press)=敬称略

    ゾーンシステム

     友人の写真展を見に出かけてきた。Nくんは大型のカメラ8×10インチを使っていたこともあるほどの撮影知識と経験をもっているすばらしいフォトグラファーの1人。去年辺りから、Nikonのデジタル一眼レフカメラで作品を作るようになって、どんなものがNくんの手によって出てくるのか楽しみにしている。作品は2016年6月12日(日曜日)まで見ることが出来るので、気になった人は会場まで行ってもらいたい。

     会場でお茶を頂きながら、Nくんのアメリカ留学時代にゾーンシステムを教わったことが話題になった。僕自身、アンセルアダムスが書いたゾーンシステムの本を読んだくらいで、実際の講習を受けたことはまだない。90年代僕が出会ったゾーンシステムの人達は中判か大判カメラを使って、まるで鏡の様な美しい輝きをもったプリントを作っていたました。その頃ぼくは小型カメラ(Nikon New FM2)でラルフ・ギブソン(米国)に憧れながら街を写して、部屋の暗室で暗闇のなか手探りでプリントをしていました。暗室作業は、全くの独学でした。周りに暗室作業について聞ける人が居なかったので、必要な機材を店員さんに相談しながら買うという初心者から始まりました。

    当時、インターネットは自宅にあったので、分からないことはPhoto.netで調べて実践。とにかくトライアンドエラーを繰り返していました。こんな無駄なことをしていた当時の僕にはゾーンシステムは雲の上の存在でした。

     今日話しを聞いてみると、改めてゾーンシステム完成された技術を学ぶことの意味を再確認しました。1人でやると分からない箇所で作業が止まってしまい、問題を乗り越える前に、志半ばで止めてしまうということをくり返してきています。ですので、今回もしやるのなら、ゴールまでの道乗りをはっきりとさせた上で取りかかろうと思います。
    Nくんに先生となってもらえないだろうか・・・生徒を募集すればいいのかも。

    Book

    アンセル・アダムスの写真術
    ―The Negative,
    -The Print

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    c Amazon


    Exhibition

    • 6月7日(火曜日)~6月12日(日曜日)
    • 『中島仁司写真展 2016 -余韻―』
    • 「層」として時間を捉えた写真作品
    • 会場:府中市美術館・市民ギャラリー

    額装

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    アワガミ

    都内のギャラリーでの写真展示はインクジェットによる作品が半数以上を占めてきています。デジタル機材の性能と値段とのバランスも大分とれてきました。そして、ネガ・ポジフィルムを買う人の数も減ったでしょうし、実際には店頭価格は20年前と比べて3倍くらいに跳ね上がっています。コダックが撤退した以後に富士フイルムの値段も何処かで止まるかと想像していましたが、いまの価格は当時の予測の上を越えていきました。因みに、映画のシネフォトグラファーの人達は、どこのフィルムを使っているのしょう?いまでもたまにフィルムで撮影された映画が都内でも鑑賞出来ているので、感剤をどうしているのかは気になるところです。写真界では、コマーシャルギャラリーや美術館が主催する写真展示はラムダなどの出力が大半を占めています。(インクジェットプリントの性能も進んで、アーカイバルインクジェットや、ペーパーもアーカイバルのものを使って、ピグメントインクオン・・・、なども近年増えてきています)ラムダプリントの次ぎの技術はどんなのがあるのがも気になります。モノクロですが、東京都写真美術館のリニューアルオープンの記念展示は杉本博司の新作とのアナウンスがウェブサイトに上がっていました。この時には、世界最高峰のプリント技術が目の前で見ることができますね。
    インクジェットプリンターも高性能になって、様々な紙(写真用印画紙)も増えてきています。前回の展示では、エプソン純正(セミグロス)を使いました。大きなプリントを出力するときには、新宿エプサイト・プライベートラボを使っています。ラボでは、MacプロにフォトショップCCがインストールされているので、僕は2.5HDDにtiffかpsdデーターを保存して、現場でプリントアウトします。その時に選ぶ紙は、エプソン純正となります。(エプソンがイルフォードの印画紙を取り扱うようになるので、もしかすると選択肢が増えるかもしれません。)
     ぼくは展示の度に、テーマが違うので、額装も変わります。初期には、マットとフレームに入れる額装でした。当時は、モノクロフィルムの、ゼラチンシルバープリントでしたので、印画紙が乾くとカールして、綺麗にみせるのをとても苦労していました。その後は、木パネルに水張りが好きで、しばらくはその方法で展示していました。次ぎには、弓形にカールさせたり、版画のように、浮かしをしたりもしました。そしてフィルムで撮影して、スキャナーで読み込んで、インクジェットで出力するようになると、もっと自由度が上がりました。長尺、アルポリック、丸・・・今回のように”折り”も出来るようになりました。新しいことをするためには、想像だけでは空想で終わってしまって、失敗も偶然もないので、手を動かして可能性を探って行かなくてはなりません。和紙を使った写真で、いままで気に入ったものを見たことがないので、そこに挑戦してみたいと思っています。素材をいかした作品を作りたいと思います。

    展示
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    杉本博司 ロスト・ヒューマン
    2016.9.3(土)—11.13(日)
    開催期間:2016年9月3日(土)~11月13日(日)
    休館日:毎週月曜日(ただし月曜日が祝日の場合は開館し、翌火曜日休館)

    料金: 一般1000(800)円、学生800(640)円、中高生・65歳以上700(560)円
    東京都写真美術館はリニューアル・オープン/総合開館20周年記念として「杉本博司 ロスト・ヒューマン」展を開催します。杉本博司は当館の重点収集作家であり、〈ジオラマ〉〈劇場〉〈海景〉などの大型カメラを用いた精緻な写真表現や、〈フォトジェニック・ドローイング〉〈放電場〉など、写真の発明や科学研究に基づいた写真作品で写真界のみならず、現代美術やデザイン界等で多大な影響を与え、近年では歴史をテーマにした論考に基づく展覧会や、国内外の建築作品を手がけるなど、多岐に渡る活動で注目をあつめています。

    本展覧会では<ロスト・ヒューマン><廃墟劇場><仏の海>の3シリーズを美術館内2フロアで展示し、作家の世界観、歴史観に迫ります。
    2014年パレ・ド・トーキョー(パリ)で発表し、好評を博した「Lost Human Genetic Archive」展のインスタレーションを、東京ヴァージョンとして新たに制作します。人類の死滅を想定し、遺物となった歴史、文明についての考察を≪比較宗教学者≫≪宇宙物理学者≫等、33の視点から展開するものです。
    そして、本展覧会で世界初公開となる<廃墟劇場>を発表します。これは1970年代から制作している<劇場>が発展した新シリーズです。経済のダメージ、映画鑑賞環境の激変などから廃墟と化した実際の劇場で作家自らスクリーンを張り直して映画を投影し、作品一本分の光量で露光した作品です。大型カメラと精度の高いプリント技術によって、朽ち果てていく劇場の華やかな装飾の隅々までが目前に迫り、密度の高い静謐な時が感じられます。写真は時間と光による記録物であるということを改めて気づかせてくれるこれらの作品によって、私たちの意識は人類や文明の尺度による時間を超え、歴史という概念そのものへの考察へと導かれるでしょう。歴史観への考察は、シリーズ<仏の海>でさらなる深みへ、浄土の世界へと到達します。今回は、10年以上にわたり作家が取り組んできた、京都 蓮華王院本堂(通称、三十三間堂)の千手観音を撮影した<仏の海>の大判作品による新インスタレーションをご紹介します。 古来、人類が共通して持つ「今日 世界は死んだ もしかすると昨日かもしれない」という危惧について、杉本博司の最新作と共に再考する貴重な機会です。ぜひご高覧ください。