本:問題解決ができる、デザインの発想法


久しぶりに、デザイン関係の本を読みました。著者のエレン・プラトン(Ellen Lupton)、翻訳:郷司 陽子、こちらは、別の本(デザイン系)でも読んでいました。発行所は(株)ビー・エヌ・エヌ新社。デザインの本を買う方達にとってはメジャーなところ。

もともとは、アメリカのニューヨークの出版社Princeton Architectural Pressから2011年に出版されています。

Graphic Design Thinking
Beyond Brainstorming

(邦題)問題解決ができる、デザインの発想法

<http://www.papress.com/html/our.home.page.tpl>

本の中身は、アメリカのハウツー本らしく、どれも実践的な技術が書いてあります。180頁ですが、友人宅へ行く為の電車のなかで読めてしまえるほどに、非常にうまくまとめてありました。紹介されている技術の中には、グループワークでしか出来ないもの以外の、シングルパーソンでも行えるものもありました。

このようなハウツー本は、現場ですぐに効果が出るようなものでは無いとは思います。収められている技術は、腕立て伏せや、腹筋くらいのシンプルなものも多いです。故に1人でも行えそうです。毎日小さなコトをこつこつと継続的に行うことで、自分の内側から変化が起きて来たらと期待させてくれました。本棚にしまっておいて、たまに頁を捲るのがいい気がします。

本・『芸術実行犯』

先日、友人と二人で上野へ出かけていくつか展示を見てきた。いつもの通り、取り留めの無い話しをしていたのですが、話題は美術の社会性へと進んでいきました。その時に僕が話題にした一冊は、『芸術実行犯』著Chim↑Pomです。この本を読み始めるまでは、Chim↑Pomの断片的な部分しか知りませんでした。編集の妙なのか、お話の内容が上手に整理されているので、著者の伝えたい所が読者の心に強く響いてきます。最後まで立ち止まること無く読み進めてしまいます。

今までにアート系NPOの副理事であったり、アートプログラム青梅の事務局など、アートと社会とを繫ぐ仕事をしてきました。その間に様々な人達と出会い、一緒にプログラム作る過程で話しを聞きました。僕がこの本を気に入った理由は、アーティストとしての見ている先・未来像、実直さです。文中には、まるでゲームのプレーヤーのような戦略的な行動についても書かれていて、そこはとても現代的アーティストとしてのスタンスを保っているようにも思いました。一冊を読み終える頃には、Chim↑Pomが何を受け止めて、社会のなかで何をしていこうとしているのかを知ることが出来ました。今後の活動にも注目させてくれる一冊でした。

『芸術実行犯』著者:Chim↑Pom
発行者:原雅久
発行所:株朝日出版
デザイン:グルーヴィジョンズ
編集:菅付雅信、綾女欣伸

 

 

藝大での、『ロバート・フランク展』の会場へ入れたのは最終日の、しかも閉会直前時刻でした。

DSC00547

本・『内藤廣の頭と手』

 久しぶりのポストとなってしまいました。この間、様々なことが身の回りに起きていたので、書くネタには事欠かなかったのですが、一番の理由はwordpressのアップデートを行ったら、普段使っているアプリケーションソフト(MarsEdit)の挙動が突然不安定になってしまい、書く気分が一気に落ちてしまいました。いまMarsEditのほうは順調のようですので、これからは安心して、書くことに集中できそうです。

 今回は、『内藤廣の頭と手』です。著者はご本人でもある内藤廣氏です。お名前は良く耳にするのですけれど、実際の作品を見る機会はとても少ないという印象の建築家の一人でした。最近、個人的に他の人達の作業方法を知るために読んでいることもあって、この本を選びました。彰国社はわりとお堅い書籍のイメージがあったのですが、この本は内藤氏の読者への思いやりなのでしょう、平易な文体のお陰で建築・設計・施工などの知識が乏しいぼくにも、文を読み返すことなく最後まで一気に読んでしまいました。各エピソードには、氏のスケッチやダイアグラムが大きく差し込まれていて、それを使ってお話を説明してくれています。まさに、僕が知りたかった、内藤廣の頭と手をのぞき込むことを叶えてくれています。

 ここに書かれている内容は、実際に現場で自分自身の考えを視覚化し、他人にプレゼンテーション出来るまでのトレーニングのヒントになるものでした。DSC00553

 

内藤廣建築設計事務所 | Naito Architect & Associates