間だ見ぬ場所

まだ見ぬ場所

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幼かった頃を思い起こすと、屋根と壁、窓のある、この建物に住むことに小さな違和感を感じていた事を思い出す。ガラス戸越しに部屋を観察し、押入れの中に巣をつくり、屋根の上から大空を仰ぎ見たりしていた。両親から与えられたものに居心地の良さと、小さな違和感の両方の気持ちに揺れ動きながら、この建物のどこかに自分の居場所を見つけだそうとしていた。「いまの自分はまた住むことの何かを見つけ出せるのではないだろか…」そんな気持ちが頭の中を駆け巡った。まだ見たことのない、どんなものなのか。写真をつかい探し出そうと決めた。

川口市アートギャラリーアトリア

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